雨の中の墓参り
墓参りに行ってきました。鈴來です。
前回書いたブログの通り、……というか、ブログを書き終わって、雨の日の墓参りか……確かに、風情があるかもしれん。と、自分の書いた内容に妙に納得してしまってね。
8/13、大雨警報、その当日に。笑
お花をバラで選んだ。メインは薄紫色のトルコキキョウ。
花を選ぶのはとても好きだ。特にばあちゃん達が喜んでくれる気がする。
父親方のお墓につくと、土砂降りで風が吹いていた。
とんでもなく悪天候でそんな時間帯に墓参りに来ている人はいなかった。
当然だが、蝋燭と線香がつく状態ではない。それは予想通りで、買わずにお花を奮発して良かった。
近くを走る高速道路の音が、雨で全てかき消されてて、静かに感じた。
傘を差しながら、花を生けたら、もう腕はびしょ濡れだったが、お花が生き生きしていて綺麗で、悪いことばかりではないなと思った。
何となく、じいじゃんばあちゃんの声や、おじさん達と、従兄弟の兄ちゃんと、生まれてすぐなくなった従姉妹の声が聞こえそうな雰囲気がした。
ただ、なんでわたしは、淡めのブルーグレーのワンピースを着てきてしまったんだろうと思った。
それでちょっと嵐に近い土砂降りの中、手を合わせていたら、なんかもう未亡人みたいじゃんね。
じいちゃんもばあちゃんもびっくりだよ。
貰われることさえ出来なかった、ただの高齢独女なんだもんね。
母親方のお墓についた頃には、雨が上がっていた。
古い古いお墓で、何代前の先祖まで入っているか分からないお墓だ。
母親の家系は武家で、系譜図なんてのもあるお家なんだ。家紋もある。
じいちゃんは、わたしが遊びに行くだけで、もの凄く喜んでくれていたのを、お墓の前で思い出した。
鉄瓶に湧き水を入れて、火鉢で沸かして、緑茶を入れてくれた。
じいちゃんの淹れてくれた緑茶より美味しい緑茶に今まで出会ったことがない。
玄関先の大きな石によじ登ったり、木登りしたり、薪割りしているのを眺めたり、薪でお風呂を沸かしてるのを覗いたり。
お参りを済ませた後に、必ずもう一つのお墓をお参りする。
じいちゃんの親友であったであろう人のお墓。会ったことは無いが、小さい頃、じいちゃんに連れられて、そのお墓の前でも手をあわせていた。後を継ぐ人がいないと母親から聞いて、じいちゃんが亡くなった今も、わたしはずっと花を供えてる。
あの頃は楽しかったなーなんて、久しぶりに泣いた。
じいちゃんばあちゃんは、ご先祖様は、嫁にも行けないわたしを見てどう思うんだろう?
武家ではあり得ないことなんだろうな。やっぱりお怒りだろうか。と、車に戻ったら、また雨が降ってきて、また泣いた。
今でも、独身アラフォーに成り果てた孫が来るのを、喜んでくれるのかと。
やっぱりあの頃が楽しかったけど、自分が楽しいと思うことを、二、三個できて死ねれば、人生優勝で勘弁して欲しいところです。
つか、正社員で働いているあたり激褒めして欲しい。社会に溶け込めてる褒めて! 痩せた褒めて!! と、開き直って帰っていました。
また、来年遊びに行くね。
- 関連記事
-
- ワクチン一回目 (2021/10/16)
- 雨の中の墓参り (2021/08/16)
- 世の中、コロナ渦。 (2021/05/16)
テーマ : スピリチュアルライフ
ジャンル : 心と身体