郵便屋さん落とし物~♪
白昼夢と言うのだろうか?放課後、茜の生徒会の仕事が終わるまで教室で待っていたんだ。
自分の席につき、机に伏せる。
目は閉じていたが、眠ってはいなかった。
真っ暗な視界に突然、体育館倉庫の風景が写る。
しかも、右目にだけだ。
なにこれ気持ち悪っ、と恐怖を感じた瞬間俺はその体育館倉庫にいた。
その薄暗い場所には平均台が5、6本かためられ片付けられていて、その上にはクラフトの包装紙で包まれた物が乗っていて、包装紙に直接メッセージが書かれていた。
俺がそのメッセージを目で追うと耳元で同じタイミング、スピードで知らない声が朗読し始めた。
そちらに振り向くが誰もいない。
『この場所のTLは2007年5月です。
お届け物があった為、未来に差し支えのない過去、場所にお連れしました。
あなた、本田湊様は2012年7月に現在交際している樋渡茜様と破局します。
2012年7月の未来のあなたから、現在2012年5月のあなたへ、お届け物が届いております。』
『伝票にお名前をお願いします。
サインで構いません』
え………?
俺と茜が破局…?
しかも7月って1ヶ月ちょっとしかねーじゃねぇか……ッッ
茜とはうまくいってるし、こんなの信じない…!!
「こんなもんいらねぇ…ッッ」
自分の声か?とびっくりするほど声が震えている。
茜に振られる事を酷く恐怖している。
『それでは、こちらのお届け物を落とし物として交番に届けることになりますが、よろしいですね?』
「…だ、本田ッッ」
「……ッ!…あかね……」
「ごめん、待たせた…帰ろ?」
時計を見ると30分が経過していた。
………夢?
でも眠ってはいなかったはずなんだ。
鮮明に覚えている郵便物のメッセージ。
席を立とうとしない俺に異変を感じたのか茜が目線をあわせる為その場にしゃがむ。
茜の顔を見て、耐えきれないほどの不安を感じた。
教室には誰もいない。
「本田、顔真っ青だよ……」
「なぁ…茜、俺のこと好き?」
まだ付き合いはじめて日が浅くて、俺の問いに顔を赤くして茜は頷く。
「うん…」
「今日さ……泊まりにこない?」
すぐ近くにいる茜の髪に手を伸ばし優しく撫でる。
まさか怖い夢みて不安なんて格好悪くて言えなかったけど、伸ばした手が震えていたことは気づかれたと思う。
と、言うか半分わざとだ。
「うん、いくよ…」
茜はなにも聞かずに、即答で頷いてくれた。
次の日から、校内で俺と同じ体験をする生徒が増えていった。
………………と、いう夢を見ました。
登場キャラはサイトで公開してる創作BLキャラの本田湊くんと樋渡茜くんです(b´∀`)!
ちなみに『郵便屋さん』の配役が私でしたね。えぇ。
で、この夢、視点が湊くんなんですよね。
郵便屋さんが視界ジャックと思考ジャックができてしまってるていうwww
ちなみに何故落とし物になったかと言うと例の「なわとびうた」ではないでしょうか…?
「郵便屋さん落とし物~♪拾ってあげましょ~♪一枚…」
おそらくそこから……。
あ、この「なわとびうた」地域によって歌詞が違うそうですよ(・∀・)!!
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