ずいぶん会っていない幼馴染に「へへ、産んじゃった☆」と、14年上の人とできちゃった婚を事後報告された鈴来です。こんばんわ。
この話はノンフィクションです。
日常小説「私の彼はエクソシスト」
「鈴来さんって彼氏いないの?」
「いませんね」
可愛い息子ならたくさんいるけどね。
現役高校生と男の娘とリーマンと…しかもみんなホモ。
創作BLを描いている腐女子として、素晴らしい家族構成だ。
「ならさ、俺の友達に紹介したいんだけど」
事の始まりは某会社、某課長の一言から始まった。
「好きな人とか、おるん?」
「いますよ?」
色々面倒そうだ。
そう思った私は真顔で即答し、外野は仕事の手が止まっている。
当然だ。
あまり恋愛話が好きじゃない上に、あんたみたいな子を『恋愛ニート』っていうんだね。
と納得されている私だからだ。
「残念だなー。ケーキ屋の息子で毎日ケーキ食い放題なのに」
「で、どんなやつなのー?」
「いくつなの?」
「わー…いくつだろ?聞いたことないな…」
外野がログインしました。
どーするよ…好きな人いるとかめちゃ嘘なんだけど。
「カッコいい?」
「うん、カッコいいと思う」
つか、カッコいいと少しは思えないと付き合えないだろう。
「他に特徴は?」
「眼鏡かけてるね」
「おぉ、同じ眼鏡ッ子同士か」
「眼鏡同士だったらキスする時ぶつかるから、ちゃんと外してね」
うん、どうでもいいアドバイスありがとう。
この場でこの話題は終わると思っていたんだ。
だって、そんなに楽しくないだろ?
少なくとも私は楽しくない…人の恋バナをわざわざ聞くのは。
あ、ホモは別だよ?BLはファンタジーだから。
NLは生々しくてどうも好きにはなれない。三次元なら尚更だ。
だが、予想以上にその噂は広まり別の班に臨時で手伝いに行くたび事情聴取される。
だから、決めた。
彼にしよう。
彼を彼候補にしてしまおう。
大丈夫だ。眼鏡の設定はあっている。
「身長高い?」
「うん高いよ。180あるんじゃないかな?」
「兄弟は?長男はやめときなー?」
「次男だよ次男、双子の兄さんがいるよ」
「双子なの?!!」
そこに乱入してくる、事の発端の課長。
「そいつの好みのタイプは?」
「え、あー…若い子だな」
「はは、男は皆若い子が好きだ、それがふつーだ」
課長が上機嫌で笑ってる。
違うんだ。そうじゃないんだ。
むしろその双子の兄にフォーリンラブなんだ。燐なだけに。
「仕事は?何してる人なの?」
「え」
やっべーまさか、エクソシストだなんて言えないぞ。
塾の講師?いやいや、どこの?とか突っ込まれても困るぞ?
何の?と聞かれてもまさか、悪魔薬学☆なんて言えねぇ。
セコム…そうだ!セコムだ!!!
いや、ちょっと待て。
彼がセコムになるのは、兄さん限定なんだ!!!!!
他にセコムに行くなんて周りが許しても俺が許さねぇ。
そんな事したら引きだしの中の眼鏡すべて叩き割る。
「事務かなー?たまに外回りもしてるのかな?まだ会ったばかりだから詳しく知らないんだー」
……そうでもないけど。
「そう言えば、名前は?名前聞いてない」
「奥村さん」
名字だけなら大丈夫だろ。
私の彼はエクソシスト。
~あとがき~
小説のような小説じゃないような。
ノンフィクションわかる人だけわかってください的なネタで失礼しましたー。
前々から職場の「恋バナ」には抵抗がありまして、言われたり聞かれたりすることも面倒だったのですが、課長のせいでこんな事が起こりました。
ヲタ友に話したら、「私の彼はエクソシスト」で爆笑されたのでまとめてブログってみました。
ネタを説明しておきますと…気付いた方は気付かれたと思いますが、まぁ『青祓』ネタです。
本命は燐ちゃん大好き!なのですが、まぁ、設定的に雪ちゃんになっていった的な?ヤッチマッタ(*/∀\*)
最近は下の名前を聞かれる事におびえる日々です。
テーマ : 腐女子の私生活
ジャンル : サブカル