「「無常観」セミナー受けてきた。」
とある団体が、主催しているブッダの教えセミナー。参加費無料。
これに行った後、また別の日に別の題目のセミナーに参加したんだ。
このブログでは割愛しているが、「四苦八苦」についてでした。
人生とは自分の思い通りにはならない、避けられない苦しみが必ずあるのが、この世の中であることだと自覚し、それに心を奪われず迷わないで生きることとの教えです。
その後、なんだかんだあり、その団体の一人が、ブッダの教えについて詳しく知れるアニメ映画があるのだけど、見てみないか?とお誘いがあった。
アニメ映画「なぜ生きる」
声優に小西克幸さんが出てるし、見てみたいと意思表示したわけなのですが…。
連行された先には「浄土真宗親鸞会」という大きな看板。
とんでもねぇカルト教団の敷地内に足を踏み入れてしまったのだ。
すっごい非日常体験をすることになった。
大講堂、宿泊施設、…シネマ学院。…学院ってなんだよ…。
誘われる前に親鸞会だと気づかなかったのかって?????
セミナーの案内も主催の名義にも「親鸞会」というフレーズがどこにも入っていなかった。
強いて言うなら、「浄土真宗」というフレーズは入っていたが、宗派が入っていない。やたらブッダとカタカナ表記。
「親鸞会」と正々堂々と記載していないあたりで、主催側も客の反応が悪いという自覚はあるんだろうね。
良いイメージはないもんな。
シネマ学院、普段はとても混んでいるそうですが、観覧者はわたしとわたしを連行した女性(以下、Aさん)だけでした。
洗脳映画なんだろうか…とめちゃんこ不安でしたが、小西克幸さんがでてる…大丈夫、小西克幸さん…小西克幸さんだけがわたしの不安な心のよりどころでした。
アニメ映画「なぜ生きる」
葬式に高額な葬式代金を要求されてすっかり坊主嫌いとなった了顕が、嫁と母の死をきっかけに嫁が聴きに行っていた蓮如上人の話を聞くようになる。やがて蓮如上人の弟子となった本光房了顕は、吉崎炎上の際、自らの命を賭して教行信証を護る。といった内容です。
Aさんはラストが衝撃的すぎてショックを受けるかもしれないと言っていましたが、わたしがショックを受けた場所は全然違う場面でした。
蓮如上人の説法の人気が凄くて、比叡山の僧侶はそれに嫉妬して襲撃を仕掛けたりするのだけど、アニメの描かれ方が100%悪役で悪い顔をさせすぎなんです。あれだと、比叡山の僧侶は全員悪だと取られかねません。悪さする僧侶もいたでしょうが、中にはそれを阻止しようとした僧侶もいれば、そんなことに目もくれず我が道を極める僧侶もいたでしょう。わたしはそう信じたいです。
蓮如上人の説法よりも、宗教間の対立に恐ろしさを感じました。こんなに酷く描かれるのかと。
最期の場面。案の定悪役坊主か火を放つ。本光房了顕が吉崎炎上の際、蓮如上人が避難の際もって来るのを忘れた教行信証を火中に飛び込んで取りに行く。教行信証を火中で手にしたのはよかったが、逃げ道が無く、教行信証を燃やすわけにはいかないと、その場で腹を切り、己の血の水分で教行信証を守るべく腹に押し込んで、その場で焼死。
その後の蓮如上人の行動の描き方。本光房了顕を死なせてしまったと涙したのもつかの間、本光房了顕の腹から教行信証を見つけると大喜び。そして、腹から取り出した教行信証から後光。
その時、隣にいたAさんがすすり泣く。
そこ泣くところですか????わたしはこのアニメ上の蓮如上人の人格疑った所でしたが?!?!?
Aさんの感想。
「尊いですね…」
尊いって…腹から取り出した教行信証のことですか…?
エンディング後の蓮如上人の説法解説
「この映画を3回見れば、意味が理解できます」メタ発言。
Aさんからその場で感想を聞かれたが、小西克幸さんの声がかっこよかったです。としか答えられませんでした。
(その後、LINEでショックだった内容を書いて、今後のセミナー及び親鸞会関係全般を丁重にお断りしました。)
今回のことで学んだことは、わたしの母親方の家系には、カトリックとプロテスタントの方が数人いますが、大体が浄土真宗大谷派(東)です。
浄土真宗大谷派(東)の葬式の時、カトリックとプロテスタントの方が数珠を持っていたのを覚えています。それって、相手を尊重し理解している素晴らしいことだったんだなと今になって気づきました。
「浄土真宗親鸞会」に巻き込まれたくない方は、「浄土真宗」「ブッダ」だけで、宗派まで書かれていないセミナーへの参加はしない方が賢明です。
以上、カルト教団体験談でした!